施工事例ABOUT Case
地際(根元)
照明灯、道路標識、手摺りなど鋼製支柱は、地面との境界部である根元、即ち地際では、厳しい腐食環境に曝される ため、錆びの進展が早く、最悪の場合には支柱が折損し倒壊することがあります。
1.腐食事例
- 道路標識
- 歩道橋の手摺り
- サイクルポート
- 橋の欄干
- 桟橋の欄干
- 地下道の入り口
- 歩道橋の階段
- 配管サポート
2.腐食促進のメカニズム
下記要因の複合作用により金属柱の根元、即ち地際は、一般部に比べ厳しい腐食環境となり、種々の腐食事故を誘発することがあります。
促進要因
1.水が溜まりやすい(濡れ時間が長い)
- 塵・芥、砂塵等が蓄積しやすいため、毛管凝縮が生じやすい
- ポールを伝って雨水や結露水が溜まる
2.損傷を受けやすい
- 塵芥、砂塵等によって塗膜等が損傷を受けやすい
3.犬の尿
- 犬は散歩毎に同じ箇所でマーキングのため放尿するが、尿は強い腐食性を有する
4.メカノケミカル作用
- 風、振動等により鉄柱に力が掛かると地際部に集中応力が作用する結果、金属の化学的活性(メカノケミカル作用)が生じ腐食しやすくなる
- 風、振動等により鉄柱地際に繰り返し応力が作用するため金属疲労が生じやすい(腐食疲労)
5.構造的にマクロセルが形成される
- コンクリート中の不働態化した鉄柱とその直上部の間で電位差が生じるため腐食する。
3.地際用ZAPシリーズ
腐食環境の厳しい地際(根元)に対し、高いライフサイクルコスト性を有する4種類の配管架台防食材をご提案しま す。これらは何れも高純度亜鉛による犠牲防食効果、被覆防食効果を有し、最高グレードの亜鉛めっきより大幅に高い防食性能を発揮します。
ZAPテープ工法
特長
- テープ状のため貼るだけで、市街地では10年以上の長期防食が期待できます。
- 亜鉛箔は柔らかく鋏で切断でき、被防食材の凹凸にも押すだけで簡単に馴染ませることができるため、多くの形状に対応できます。
- 亜鉛箔は均一な厚さを有しているため、塗膜のような面倒な厚み管理なしで、高い厚み精度の防食皮膜が得られます。
ZAPペースト工法
特長
- 2回塗るだけで300μmの高純度亜鉛粉を多量に含む塗膜が形成でき、市街地では10年以上の長期防食が期待できます。
- 塗料型の防食材のため、どんな形状でも施工可能です。
ZAPシート工法
特長
- 1.0mm厚の高純度亜鉛板により市街地では20年以上の長期防食が期待できます。
- 半円筒状のZAPシート 2枚を地際部の回りにセットし、ステンレスバンドと締付金具でワンタッチに取り付けが可能です。
- 対応できる鉄柱断面形状は円形です。
4.地際用ZAPシリ-ズの防食性能(技術資料)
ZAPテープの適用
ZAPペーストの適用
ZAPシートの適用
5.施工例
ZAPテープ工法
- 消火栓
- ガードレール
ZAPペースト工法
- 送電鉄塔
ZAPテープとZAPペーストを使用
- 照明用ポール
- 照明用ポール
- 街灯
- 街灯
- タンク脚部
- 排突