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ZAPテープ貼る防食材(I)
ZAPテープは貼る亜鉛めっきをイメージして開発された高性能防食用テープです。
製品構成
- 当製品は高純度亜鉛箔、導電性粘着剤、剥離紙から構成されています。
- 上記粘着剤層を剥離紙で保護してロール状に巻いたものをZAPテープ、これを使用時の形状にシール抜き加工したものがZAPシールです。
※ZAPテープの姉妹品として、テレビ局、OA・通信・医療機器等の電磁波障害対策、及び静電気対策としても使用できるテープ(製品名:ZNシールドテープ)もあります。
特長
1.高いライフサイクルコスト性により補修費用の大幅な低減が図れます!!
- 亜鉛箔による信頼性の高い被覆防食効果と導電性粘着剤による犠牲防食効果を保有し、一般環境での期待耐用年数は「20年以上」です。
- 亜鉛箔は、腐食の原因となる水分、酸素、腐食媒を透過せず、紫外線で劣化することもないため、塗膜と異なり高い環境遮断効果を実現します。
2.簡単に施工ができます。
- 金属箔ながら柔軟なため、文具用はさみで切断可能で、対象物にも良く馴染み、簡単に貼り付ける事ができます。
- このため補修時にも、設備の組み立て時や設置時にも、使用できます。
3.施工管理が容易です。
- 塗装では再現できない厚み精度が全長にわたって確保でき、膜厚管理が容易です。
- 塗装のような乾燥や飛散防止の養生が不要で、臭気もなく貼り付け直後から使用できます。
4.異種金属接触腐食や隙間腐食対策にも有効です。
- 亜鉛はイオン化傾向が大きい為、ステンレスと鉄、アルミニウムと鉄など異種金属が接する箇所や材料同士が接して生じる隙間部に用いれば、重要な部材を腐食から守ることができます。
5.自動車の車体防錆にも使われています。
- 姉妹品のZAPシールは高いコストパフォーマンスが要求される国産の自動車で30年以上の実績があります。
ライフサイクルコスト
高いライフサイクルコスト性が実現できます。
- 亜鉛箔により信頼性の高い被覆防食効果が実現できます。
- 導電性粘着剤により犠牲防食効果も併せ持ちます。
■ 解説
- ZAPテープによる防食工法は、6年目以降トータルコストが塗装工法より安価になります。
■ 条件
- 右のLCC比較データは、腐食が激しい塩害地区にて測定した結果です。
- 塗装仕様は、下塗(エポキシ系)+上塗(ポリウレタン系)
用途例
- 排突
- 鋼製街灯地際部
- 消火栓地際部
- 照明用ポール
- 配管溶接部
- 小口径配管架台部
- タンク脚部
- ガードレール
※その他用途例
- 屋外、海岸付近、工業地帯、地下などに付帯する設備
- 異種金属接触箇所や、立体構造物の隙間部分
仕様
サイズ | 最小販売単位 | 入り数 | 貼付面積 | ||
---|---|---|---|---|---|
厚み | 幅 | 長さ | |||
0.1mm共通 | 25mm | 20m巻き | 20m巻き | 4巻/箱 | 2m²/箱 |
50mm | 2巻/箱 | ||||
100mm | 1巻/箱 |
粘着剤の種類:Aタイプ(アクリル系)/Gタイプ(天然ゴム系)
※屋外ではAタイプ(アクリル系)の使用を推奨しています。
※厚みは0.2mmも可能 ※最大幅は200mmまで可能
※左記以外のサイズについては弊社までご相談ください。
施工要領
下地処理
STEP1貼付け面の錆を除去し、凹凸部を調整する
<注意事項など>
- 錆は完全に除去する
STEP2ケレン後、ZAPテープの貼付け対象面をシンナーで脱脂する
<注意事項など>
- 錆の残りや油分・水分、汚れを除去する
ZAPテープの施工
STEP3ZAPテープを所定のサイズに切断する(重ね代10mmをプラスする)
<注意事項など>
- カッターやはさみなどで直角に切断のこと
STEP4ZAPテープから剥離紙を剥がして、対象面に貼付ける
<注意事項など>
- 作業環境の気温は5~40℃
- 貼付け面に結露無きこと
- 被着面にゴミの付着無きこと
- 貼付け時に空気の巻き込みやテープにシワ無きこと
- 鉛直配管の場合、下から上に向って貼ること
- 貼付け部に予めケガキ線など入れて、巻き初めと終わりの高さを揃えると、きれいに貼れる
STEP5木や樹脂ヘラ、ローラーによりしっかりと貼り付ける
<注意事項など>
- 特に端部と重ね合せ部に注意
- 金属ヘラではテープにキズや破れを作る危険がある
■ 使用上及び施工時の留意点
- 構造物の強度が不足している箇所(補強にはなりません)
- 水中に常時浸漬する箇所、または干満帯
- 止水、防水目的
- 防食対象物が高温環境(60℃以上)にある場合
以上の場合はご使用になれない、もしくは注意が必要となります。