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ZAPペースト塗る防食材
ZAPペーストは、厚膜による高い被覆防食作用だけでなく、亜鉛による犠牲防食作用も併せ持った塗布型防食材です。
製品構成
当製品は耐候性のあるブチルゴム系接着剤に、高純度亜鉛粉末を混合させ導電性を持たせています。溶剤飛散後は、若干の弾力性を有したまま固まります。
特長
1.高いライフサイクルコスト性により補修費用の大幅な低減が図れます!!
- 2回塗りで300μm以上の膜厚を形成でき、被覆防食効果に優れます。
- 乾燥膜厚中の亜鉛含有比率が高く、亜鉛粉末が長期に亘り犠牲防食効果を発揮します。
- 促進耐候性試験4000hrで問題ないなど耐候性が高く、期待耐用年数は、20年以上です。
2.簡単に施工ができます。
- 錆を完全に除去後、すぐに塗布できます。
- プライマーや溶剤添加の必要はありません。
3.異種金属接触腐食や隙間腐食対策にも有効です。
- 亜鉛はイオン化傾向が大きい為、ステンレスと鉄、アルミニウムと鉄など異種金属が接する箇所や材料同士が接して生じる隙間部に用いれば、重要な部材を腐食から守ることができます。
4.有害なトルエンを含まないノントルエンタイプです。
ライフサイクルコスト
高いライフサイクルコスト性が実現できます。
■ 解説
- ZAPペーストによる防食工法は、6年目以降トータルコストが塗装工法より安価になります。
■ 条件
- 右のLCC比較データは、腐食が激しい塩害地区にて測定した結果です。
- 塗装仕様は、下塗(エポキシ系)+上塗(ポリウレタン系)
用途例
- 鋼製支柱の地際
- 鉄塔の地際
- 送電鉄塔の本体
- 送電鉄塔の架線金物
- 駅舎構内の階段裏面
- タンク下面
- 地下設備内の配管
- 90°エルボ
仕様
1.製品容量、梱包仕様
製品名称 | 内容量 | 販売ロット | 入り数 | 目安塗布長、面積 | 容器の形態 |
---|---|---|---|---|---|
PT1 | 0.6kg/本 (260㎖) | 1箱単位 | 12本/箱 | 約8m/本 ※ | カートリッジ |
PT2 | 1.6kg/缶 (750㎖) | 3缶/箱 | 約1㎡/缶 | 缶 | |
PT3 | 8.4kg/缶 (4000㎖) | 1缶/箱 | 約5.3㎡/缶 | 缶 |
※5mm厚み×5mm巾で試算した場合。
※納期は、サイズ、量等により長期(2ヶ月程度)に渡る場合もありますので、必ず営業まで問い合わせをお願いします。
2.保管場所
室内で火気(煙草、マッチ、ストーブ、火花、スパーク、静電気等)のない冷暗所にて保管下さい。また、酸、アルカリ、強力な酸化剤、酸化物などの化学物質と接触、あるいは同一場所に置かないで下さい。
3.その他
カートリッジタイプは、必ずネジ部を下にして鉛直方向に保管して下さい。
施工要領(缶タイプの場合)
下地処理
STEP1貼付け面の錆を除去し、凹凸部を調整する
<注意事項など>
- 錆は完全に除去する
STEP2ケレン後、ZAPペーストの塗布対象面をシンナーで脱脂する
<注意事項など>
- 錆の残りや油分・水分、汚れを除去する
ZAPペーストの施工
STEP3ZAPペーストを十分攪拌する
<注意事項など>
- 亜鉛粉末が缶底に沈降している
- 十分な防食効果を発揮させるためにも、均一に分散するまで攪拌する
<注意事項など>
- 作業環境の気温は5~40℃
- 塗布面に結露無きこと
- 見切りのため、必要に応じてマスキングテープなどで養生する
- 2回重ね塗りのインターバルは2時間以上開ける
- 重ね塗り前に指触にて付着が無いことを確認する
- 溶剤による希釈は行わない
■ 使用上及び施工時の留意点
- 構造物の強度が不足している箇所(補強にはなりません)
- 水中に常時浸漬する箇所、または干満帯
- 止水、防水目的
- 防食対象物が高温環境(60℃以上)にある場合
以上の場合はご使用になれない、もしくは注意が必要となります。